研究課題/領域番号 |
17J05151
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
武 梦茹 九州大学, 人文科学府, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2018年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2017年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 女性画家 / 近代中国美術 / 日中美術交流 / 近代中国 / 上海 / 展覧会制度 / 二科展 / 日本留学画家 |
研究実績の概要 |
本研究は近代中国の女性洋画家関紫蘭の画業を通して、1920年代の日中美術交流について考察することを目的とする。また、1920年代の上海で女性洋画家を取り囲む環境について特に教育方面から分析する。本年度は、国内外での調査を通じて、関紫蘭と彼女が師事した陳抱一に関する一次資料に加え、関が通った神州女学校と中華藝術大学に関する一次資料の収集に努めた。具体的な研究実績は以下の3点である。 ①1927年関紫蘭の日本留学時に有島生馬や亀高文子等の女性洋画家とどのように交流したのか、彼女の《水仙花》が第14回二科展に入選したことが日中画壇でどのように受け止められたのか、そして1920年代に上海洋画壇で二科会がどのように受容されたのかを実証的に明らかにした。この成果を美術史学会第71回全国大会で発表し、質疑等を通して関連の研究者から助言や情報を得ることができた。 ②1920年代に関紫蘭が通った神州女学校の変遷を実証的に明らかにした。また、上海美術専科学校の教授、東京美術学校卒業の陳抱一や丁衍庸を招聘するなど洋画教育が特に重視されていたこと、石膏像や裸婦の写生が行われていたこと、写実主義と表現主義が教えられていたことを明らかにした。この成果を研究会で発表し、論文を『しるぱ』4号に発表した。 ③関紫蘭が師事した陳抱一の1910、1920年代の制作活動を一次資料を基に整理し、陳が1920年代に出版した洋画に関する書籍を分析することで、彼の洋画教育の方針を明らかにした。この成果を論文としてまとめ、Heidelberg-Getty Dissertation Workshop2019に提出した。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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