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歴史からリアリズムへ:西洋近代文学史の通説とマンゾーニの独自性

研究課題

研究課題/領域番号 17J05656
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 ヨーロッパ文学
研究機関東京大学

研究代表者

霜田 洋祐  東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2017-04-26 – 2020-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2019年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードイタリア文学 / マンゾーニ / 『婚約者』 / リアリズム / 近代小説 / 歴史小説 / ウォルター・スコット
研究実績の概要

本研究は、イタリア近代文学の傑作であるマンゾーニ『婚約者』という歴史小説を、小説の発展の遅れたイタリア文学の枠内ではなく、ヨーロッパ文学の文脈において捉えるものである。そしてイギリスのウォルター・スコットやフランスのバルザックらの小説との関連に注意しながら、通常、歴史小説よりはそのあとに登場する同時代小説に見られるとされる「リアリズム」の特徴が、『婚約者』にすでに備わっているということを明らかにするのが本研究の目的である。
本年度は、1825-27年に初版が出版された『婚約者』が同時代の批評において「フランドル絵画」に喩えられていたことに着目して研究を進めた。日常の現実を細部にわたって記述するようになった19世紀ヨーロッパの小説の多くが、同じようにオランダ・フランドル絵画になぞらえられたことと並行する現象と見られるからである。そして、歴史小説を含む19世紀前半の小説をオランダ絵画に喩えた同時代批評の分析・考察を通じて、リアリズムという現象を、(特にフランスの)同時代小説を典型例とするのとは異なる立場から、しかも絵画という他のジャンルの視点を交えつつ、捉え直すことが試みられた。これは、当初の計画とは研究手法が異なるが、目的にはかなうものと言える。なおマンゾーニ研究においては、近年、『婚約者』と絵画・図像との関係に注目した研究が盛んになってきており、イタリアで開催されたセミナー等に出席した際も最新の研究について意見を交わすことができたが、それによって得られた知見は、学会において発表・投稿した成果にも反映させることができた。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2018 実績報告書
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] スコットの歴史小説が表示する「小説性」――マンゾーニ『婚約者』と の戦略の違い――2018

    • 著者名/発表者名
      霜田洋祐
    • 雑誌名

      天野惠先生退職記念論文集

      巻: 1 ページ: 207-224

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [雑誌論文] 「この物語が作り話だったなら」――I promessi sposi における「現実性」の強調について2017

    • 著者名/発表者名
      霜田洋祐
    • 雑誌名

      イタリア学会誌

      巻: 67 ページ: 49-72

    • NAID

      130007521671

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 「フランドルの画家」マンゾーニ:I promessi sposi における細部の描写について2018

    • 著者名/発表者名
      霜田洋祐
    • 学会等名
      イタリア学会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [図書] 歴史小説のレトリック2018

    • 著者名/発表者名
      霜田 洋祐
    • 総ページ数
      304
    • 出版者
      京都大学学術出版会
    • ISBN
      9784814001507
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書

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公開日: 2017-05-25   更新日: 2024-03-26  

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