研究課題
特別研究員奨励費
昨年度まで放射線医学総合研究所に在籍し、新たなタウのPETリガンドを用い、タウオパチーモデルマウスのPET解析を行った。世界で初めてアルツハイマー病以外のタウオパチーでタウの凝集体を可視化することができ、その成果は現在論文投稿直前となっている。2019年4月より、タウオパチーの一つである脳外傷性損傷(TBI)を対象に、タウの脳内での凝集と伝播の研究を行うために、東京都医学総合研究所に移動した。本研究の目的は、TBIにおける神経変性の分子的メカニズムを明らかにして、TBIの発症予防や進行抑制方法の開発に貢献することである。人が受ける脳への衝撃を再現することができるCHIMERAという新たな装置を用いて、TBIマウスモデルを用いて実験を行なった。世界でも新しい実験であり、条件検討から開始した。現在、脳損傷により炎症が起こることを確認しており、脳室拡大という新たな組織学的変化も見出し、研究手法は確立したと思われる。今後、TBIによる炎症とタウとの関連についてより詳しい検討、TBIモデルを用いたタウ伝播メカニズムの解析を行う。タウ病変に関する新たな発見が期待される。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 7件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件)
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