研究課題/領域番号 |
17J08356
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
土木材料・施工・建設マネジメント
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
直町 聡子 東京理科大学, 理工学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2018年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2017年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 塩化物イオン / 硫酸イオン / マグネシウムイオン / 炭酸イオン / 熱力学的相平衡計算 / 海水 / 化学反応 / 空隙構造変化 / 細孔溶液組成 |
研究実績の概要 |
海水中の多種イオンを考慮したセメント硬化体の塩化物イオンの浸透性状を理解することを目的とし,NaCl,NaCl+Na2SO4,NaCl+MgSO4,人工海水の4種類の溶液にモルタル試験体を浸せきし,全塩化物イオン濃度の分布,内部の物質の分析をして各溶液で塩化物イオンの浸透性状が異なることを把握した. NaClと,NaClに硫酸塩が含まれる溶液および人工海水では塩化物イオンの浸透性状が異なる原因を熱力学的相平衡計算を利用し各溶液で生じている現象を整理した.各溶液で塩化物イオンの浸透性状が異なる原因は,セメント硬化体の極表層と海水中の多種イオンとの反応であることを把握した.本研究のイオン濃度は,海水の約3倍高い濃度であり,その場合は塩化物イオンの浸透に影響する極表層の反応は5つ要因があることがわかった.5つの要因は,カルシウム系の溶解,硫酸イオンによる二水セッコウの生成,硫酸イオンによるエトリンガイトの生成,マグネシウムイオンによるブルーサイトの生成,炭酸イオンによるアラゴナイトの生成である. 塩化物イオンの浸透に影響する極表層の反応を考慮し,塩化物イオンの浸透を濃度拡散で簡易に表現し,境界条件である表面塩化物イオン濃度を時間変化させて予測する手法を提案した.浸せき期間が1453日のモルタル試験体が最も劣化していたNaCl+MgSO4溶液と,最も塩化物イオンの浸透が抑制されていた人工海水の溶液の全塩化物イオン濃度分布の実験結果を時間変化する表面塩化物イオン濃度を用いて予測可能であることを把握した.
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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