研究課題/領域番号 |
17J09477
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
水圏生命科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
福原 和哉 東京大学, 農学生命科学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2017年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 認知症 / 天然物化学 / 海洋無脊椎動物 / 単離精製 |
研究実績の概要 |
アルツハイマー病やパーキンソン病をはじめとする神経が減少するタイプの認知症は、対症療法しかなく、より根本的な治療法が求められている。そこで本研究では、認知症の新たな治療薬シードとなる物質を海洋無脊椎動物から探索することにした。海洋無脊椎動物の体内には、他の環境には見られない共生微生物が存在し、それら微生物が多種多様な生物活性物質を生産しているため、有用な化合物ソースとして知られている。 はじめに、PC-12細胞の神経を成長させる物質を探索した。PC-12細胞は、ラットの副腎由来の細胞でありながら、神経を成長させる物質を投与すると、神経線維を伸長させる性質を持つ。すなわち、この細胞の神経線維を伸長させる物質は、減少した神経を成長させる新たな治療薬のシードとなりうる。研究室所有のカイメン抽出物について試験したところ、2008年にトカラ列島で採取されたカイメン抽出物に、神経を伸ばす活性が見られた。そこで、本カイメンを抽出し、各種化学的手法により分画することで、神経成長活性を示す画分を発見した。 しかしながら、PC-12細胞は神経成長活性と細胞膜に作用して細胞の形を変える活性との判別が難しいという問題点があった。そこで、別の細胞を用いて、パーキンソン病の進行を抑える物質の探索をおこなった。 ヒト神経細胞由来のSH-SY5Y細胞に、ロテノンという物質を投与すると、パーキンソン病に似たような状態となり、細胞が死んでしまう。すなわち、この細胞死を防ぐ物質は、パーキンソン病による神経の減少を直接抑えることができると期待される。2017年に採集されたカイメンについて試験したところ、屋久新曽根産カイメン抽出物が細胞死を抑制した。そこで、本カイメンを抽出し、各種化学的手法により分画することで、細胞死を抑制する画分を発見した。現在、所属研究室においてさらなる活性物質の精製が進められている。
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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