研究課題/領域番号 |
17J10215
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
生体関連化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
古畑 隆史 東京大学, 工学系研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2019年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2018年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2017年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 量子シーケンサー / トンネル電流 / 非天然核酸 / HOMOレベル / 金親和性 / 分子導電性 / 非天然核酸塩基 / トンネル電流値 |
研究実績の概要 |
量子シーケンサーは、核酸配列、およびその頻度の網羅的解析の実現に高い潜在能力を持つ次々世代の単分子解析手法である。本研究は、量子シーケンサーによる「頻度解析が可能な核酸分子タグ」の創製に向け、核酸塩基の化学物性とトンネル電流の相関の理解に基づき正確に識別可能なヌクレオシド群の実現を目指すものである。前年度までに、トンネル電流強度と核酸塩基のHOMOレベルが高い相関関係にあることを見いだしている。本年度前半では、上記知見に基づき、高いトンネル電流を示し、高精度に同定可能な非天然核酸の設計を試みた。また後半では、分子タグとして利用可能な核酸分子ユニットの拡張のため、トンネル電流のより詳細な理解と分子設計指針の拡張を試みた。 第一に、高い電流強度を示す非天然核酸塩基の設計を試みた。具体的には、天然の核酸塩基骨格であるウラシルに広いπ共役系を有する芳香族環を導入することで、核酸塩基のHOMOレベルと金のフェルミ準位を近接するアプローチを試みた。そして、設計されたヌクレオシドが標準塩基に比べ高いトンネル電流強度を示し、正確に識別可能であることを明らかにした。 第二に、量子シーケンサーにより解読可能な分子ユニットの拡張に向けて、分子設計戦略の拡張を試みた。具体的には、トンネル電流特性を支配する新たな要素として金と核酸塩基の相互作用に着目し、金親和性基の導入によるトンネル電流特性の変調を試みた。その結果、本戦略によりトンネル電流強度を含め複数のトンネル電流特性を変調できる可能性を見いだした。また、以上の電流特性を多次元的に解析することにより、これまでにない高い精度で標準塩基、およびHOMOレベルをもとに開発された高導電性非天然核酸とも識別可能であるヌクレオシドを見出した。以上に結果は、「頻度解析が可能な核酸分子タグ」の創製に向け、正確に識別可能な非天然ヌクレオシド群を実現するものである。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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