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フードシステムアプローチによる獣害対策としての野生動物の食肉化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17J10360
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 経営・経済農学
研究機関明治大学

研究代表者

長尾 真弓  明治大学, 農学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2017-04-26 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2018年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2017年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード獣害対策 / ジビエ / フードシステム / ハンター / 消費者行動
研究実績の概要

本研究の目的は獣害対策の一環として取り組まれている野生動物の有効活用、主に食肉化(ジビエ利用)の推進をいかにして進めるか、フードシステムの視点を用い、生産(捕獲)~消費までの仕組みを捉えることである。
本年度は前述した目的を達成するために、ジビエのフードシステムを構成する主体のうち、川上に位置し生産者に該当するハンター、川下に位置する消費者を対象とし、それぞれの行動を分析した。
まず、消費者行動について、昨年度から継続して行っていたジビエ消費に関する消費者の意識・知識・態度及び食経験の変化とその要因を明らかにした。分析より、ジビエの消費拡大には消費者が繰り返しジビエを消費していくことが重要であるが、現状では牛肉や豚肉に比べて流通量が圧倒的に少ないため、消費をする際にはジビエの消費場所や関連する知識が重要な要素となっており、ジビエのなじみのなさには流通量の確保も必要となっていくことが示唆された。
次に、ハンターの行動について実態調査及び分析を行った。分析対象は北海道の日高地域であり、エゾシカ肉である。ハンターの役割は鳥獣被害対策の実施者であり、同時に、食肉用の捕獲の実施者でもある。したがって、ハンターは捕獲の量(有害捕獲)と捕獲の質(食肉用捕獲)の両方が期待される存在であると考えた。そこでハンターの行動はどのようになっているかを、捕獲奨励金と食肉処理業者による食肉用個体の買い取りを視点に分析した。分析より、有害捕獲の多くを実施するハンターの一部が、本来の趣味としての狩猟から捕獲奨励金及び買取を意識した収入元としての狩猟に意識が変化しており、したがって、ハンターはセミ(プロ)化しているこが明らかになり、これらのハンターが捕獲の「量」と「質」を伴う捕獲の実施者となっていた。有害捕獲と食肉化の推進には捕獲制度の整備と捕獲後の出口である食肉処理場の整備も重要であることが示唆された。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2018 実績報告書
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2019 2018 2017

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] ジビエの消費行動の変化とその要因に関する定量分析‐ジビエ利用の推進県における継続調査を用いて‐2019

    • 著者名/発表者名
      長尾真弓・廣政幸生・中嶋晋作
    • 雑誌名

      農業経済研究

      巻: 印刷中

    • NAID

      130007773024

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 報告論文2017

    • 著者名/発表者名
      八木浩平・大浦裕二・玉木志穂・山本淳子・山口美輪
    • 雑誌名

      フードシステム研究

      巻: 24 号: 3 ページ: 161-326

    • DOI

      10.5874/jfsr.24.3_161

    • NAID

      130006512950

    • ISSN
      1341-0296, 1884-5118
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 獣害対策としてのエゾシカの食肉化における流通主体の役割と主体間関係に関する研究2017

    • 著者名/発表者名
      長尾真弓
    • 雑誌名

      農業研究

      巻: 30 ページ: 359-374

    • NAID

      40021426276

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] エゾシカハンターの行動分析‐獣害対策と食肉化の視点‐2019

    • 著者名/発表者名
      長尾真弓・廣政幸生・井上賢哉
    • 学会等名
      日本農業経済学会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] ジビエの消費行動の変化に関する分析‐パネルデータを用いて‐2018

    • 著者名/発表者名
      長尾真弓・廣政幸生・中嶋晋作
    • 学会等名
      日本農業経済学会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 野生獣肉における消費要因の分析-消費者の意識・知識、行政施策に着目して-2017

    • 著者名/発表者名
      長尾真弓・廣政幸生
    • 学会等名
      日本フードシステム学会
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [学会発表] ジビエの消費行動の変化に関する分析-パネルデータを用いて-2017

    • 著者名/発表者名
      長尾真弓・廣政幸生・中嶋晋作
    • 学会等名
      日本農業経済学会
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書

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公開日: 2017-05-25   更新日: 2024-03-26  

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