研究課題/領域番号 |
17J10680
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
高橋 徹 早稲田大学, 人間科学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2019年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2018年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2017年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | マインドフルネス / うつ / 不安 / 認知的フュージョン / マインドワンダリング / 反応しない / 脳波 / ニューロフィードバック / セルフコンパッション / メタ的気づき / 瞑想 / 洞察瞑想 / 集中瞑想 |
研究実績の概要 |
本研究は、うつ病の再発防止のためのマインドフルネスのニューロフィードバック法を開発することを目的としていた。2019年度の主な成果は以下である。 ①マインドフルネスのニューロフィードバックのターゲットとなる脳波指標を検討するにあたって、まずマインドフルネス介入の作用機序を明らかにする必要がある。マインドフルネスの標準的な介入プログラムでは、身体感覚への注意から始まり、ネガティブな思考や感情を回避しないことなど、多くの要素を扱う。そのため、それらの多くの要素の中から、実際にどの要素がマインドフルネス介入によるうつ・不安の改善を説明するのかを明らかにするために、探索的な検討を行った(単群介入デザイン)。その結果、思考と現実を混同する傾向(認知的フュージョン)の低減が、マインドフルネス集団療法によるうつ・不安の改善を大きく説明することが明らかになった。 ②マインドフルネスのニューロフィードバックのターゲットとなり得る脳波指標として、マインドワンダリングの程度を予測するモデルから推定された、瞑想中にマインドワンダリングから戻る時間(復帰時間)が有用である可能性を示した。このことは、瞑想実践者において、マインドワンダリングからの復帰時間が短い人ほど、マインドフルネスの要素の1つである「思考に反応しない」スキルが高いことから示唆された。 ③上記の②の指標(マインドワンダリングからの復帰時間)が、実際にマインドフルネス集団療法の作用機序を担う変数となり得るかどうかを、うつ・不安に対するマインドフルネス集団療法のランダム化比較試験によって検証した。その結果、マインドワンダリングからの復帰時間の変化は、直接的にうつ・不安の改善を説明する変数ではないが、思考に反応しないスキルの向上と関連することが示され、間接的にマインドフルネス介入の作用機序と関わる可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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