研究課題/領域番号 |
17J10781
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
統計科学
|
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
末重 拓己 東京工業大学, 情報理工学院, 特別研究員(DC1)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-26 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2019年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2018年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2017年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 外国為替市場 / シミュレーション / エージェントベースモデル / 経済物理 / ビッグデータ / トレーダ戦略 / クラスタリング / 生態系 |
研究実績の概要 |
2019年1月3日早朝に観測された円通貨を中心としたフラッシュクラッシュに代表されるように,外国為替市場における複数通貨の取引価格の相関構造や,そのメカニズムないし安定化手法の研究は近年重要なテーマとなっている.そこで,今年度は,外国為替市場における複数市場間の取引価格にみられる顕著な相関構造について,市場の数を3市場に限定したうえで,エージェントベースモデルを用いて解明を行った. まず,(i)トレンドフォローと呼ばれる,逐次直近の取引価格トレンドを反映しつつ取引可能価格を提示することで外国為替市場に連続的な流動性を供給する注文戦略と,(ii)三角裁定と呼ばれる,3市場で供給されている注文価格の連動性を利用して利益を獲得する注文戦略の二つの戦略について,ミニマルな数理モデルとして記述した. そして,これらの数理モデルに従いながら取引を続けていくトレーダをエージェントとして考慮した人工市場を外国為替市場ごとに構築し,実際の各トレーダに仮想的な取引をさせることで,実際のデータで観測される取引価格間の相関構造が人工市場でも再現できることを確認した. 最後に,各市場で取りうるトレンドの状態を正・負の状態に2値化したうえで,3市場の取引価格でみられる取引価格の相関メカニズムを状態変数の取りうる確率を計測することで相関構造の解明を行った. この研究は,Imperial College Londonの研究室との共同研究である.2019年5月にはロンドンに1か月滞在し,集中的に研究を進め研究内容を論文にまとめ,その後投稿まで行った.
|
現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|