配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
研究実績の概要 |
以下、酸素非発生型好気性光合成細菌:Aerobic anoxygenic phototrophic bacteria,AAnPBと する。 (1)多摩川におけるAAnPBの分布とその現存量と生活様式: 東京都多摩川において行ったAAnPB現存量とその生活様式の時空間変動に関する研究成果を、国際誌Waterに投稿し、受理された (Sato―Takabe et al., 2020)。 本論文を踏まえ、より長期間でのAAnPB動態を調べるため、季節変動解析用にDNA試料と検鏡試料の採取を進めている。 (2)三方五湖におけるAAnPBの現存量と群集構造の季節変動: 福井県三方五湖における季節観測を行い、全細菌群集とAAnPB群集をそれぞれ標的にした、16S rRNAおよびpufM遺伝子でのアンプリコン解析、同試料の顕微鏡観察を行い、全細菌およびAAnPBの細菌細胞数の計数を進めている。 (3)魚類養殖場海水からのAAnPBの分離: 愛媛県愛南町の真鯛養殖場いけす海水から分離培養した、新規AAnPBnPBの多様性に関する論文執筆と、その中でも新規性と科学的重要性の高い2株の新種記載に関する論文執筆を進めている。 (4)AAnPBのカロテノイド: AAnPBの有するカロテノイドに関して、その生理生態学的な役割と進化についての総説を執筆している。 (5)AAnPBの増殖および光合成色素生産の最適条件 : 上記の研究テーマ(3)で分離培養したAAnPB培養株について、それらの増植および光合成色素生産の最適条件が株間で異なる実験結果を得た。全球海洋表層に広く分布するAAnPBについて、その光合成能の発現条件の多様性に関する基礎知見と捉え、実験を進めている。
|