研究課題/領域番号 |
17K00057
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
統計科学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
鈴木 明日香 (根本明日香 / 根本 明日香) 帝京大学, 公私立大学の部局等, 講師 (20722482)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 非線形混合効果モデル / 母集団薬物動態解析 / 階層モデル母数のベイズ推定 / モデリングでの共変量組み入れ基準 / 尤度比検定 / デビアンス統計量 / 数値実験 / 臨床薬理学 / モデリングにおける共変量組入れ基準 / シミュレーション / 目的関数 / 共変量選択 / モデリング |
研究成果の概要 |
母集団薬物動態解析の目的は個人間差と関連する患者属性を見出す共変量選択の問題である。時間-濃度曲線の全般にわたるデータ取得が望ましいが、現実の制約から、限定されたサンプリング計画によるデータとなる点が実践上の課題であった。成果として、最尤法による推定の目的関数の拡張として、線形近似した目的関数をもとにした更なる近似式である疑似OFVを提案した。サンプリングデザインに依存した検出力の変動に対して頑健な方法である。併せて、被験者への負担を減ずることができるという利点から、事前情報を用いたベイズ流モデリングを想定した必要症例数の決定方法は限定されたサンプリングの問題に対して有用であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
母集団薬物動態解析のために、適切な計画に基づく臨床薬理試験の実施が求められているが、多数の時点で繰り返し採血を行い、また、生活上不都合のある時間帯に採血を行う研究計画は被験者に過大な負担をかけるものであり、実際には実施が難しいために本来の研究の目的を達成することができないという問題があった。限定されたサンプリングにもとづくデータの情報不足への対処法として、疑似OFVを目的関数とする新しい方法を考案し、また、ベイズ流モデルパラメータ推定を行う状況での研究計画法として症例数計算の事例を示し、問題の解決に向けて一定の進歩を達成した。
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