研究課題/領域番号 |
17K00185
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報セキュリティ
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高木 剛 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 教授 (60404802)
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研究分担者 |
安田 雅哉 立教大学, 理学部, 准教授 (30536313)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 暗号・認証等 / 公開鍵暗号 / ポスト量子暗号 / 格子暗号 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、ポスト量子暗号(PQC)の標準化に向けた安全な暗号パラメータの導出に関する研究を行なった。特に、格子暗号の安全性の根拠となるLearning With Errors (LWE)問題に対する困難性を評価し、ダルムシュタット工科大が主催する解読チャレンジにおいて、70次元のLWE問題を32.7CPU時間で解読する世界記録を達成した。また、ring-LWE問題の困難性に基づいた効率的な2者間鍵交換方式を構成し、NIST PQC標準化プロジェクトの安全性レベルを達成する暗号パラメータを提案した。更に、格子暗号に対する様々な攻撃法(法切替攻撃、鍵再利用攻撃など)の安全性を評価した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、格子暗号に対して堅牢な計算量評価と実計算環境による大規模解読実験を行い、攻撃法の現実的なfeasibilityを評価することにより、128ビット安全性を有する具体的な暗号パラメータの導出を行った。本研究課題により、ポスト量子暗号の安全性検証法を深化させ、その安全な暗号パラメータの選定に貢献できるため学術的かつ実用的な波及効果は大きい。
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