研究課題/領域番号 |
17K00200
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
認知科学
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
森田 ひろみ 筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (00359580)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 携帯型端末 / 読み / 注意 / 周辺視野 / 光点検出 / スクロール / 移動窓 / 心理実験 / 携帯端末 / 視覚 / スクロール表示 / 視覚認知 / 特徴統合 / 視覚運動連合学習 / 刺激反応マッピング / 情報学 / 人間情報学 / 認知科学 / 感覚・知覚・感性 |
研究成果の概要 |
携帯型端末画面に文章や画像をスクロールして表示する方法の視覚情報処理特性を心理実験により調べた.その結果,(1) 小さな画面にスクロール表示される文章を読むことにより正面から出現する対象の検出力が低下するが,その一方で左側に出現する対象の検出力が向上すること,(2) 画像内の物体の位置を記憶するために画像をスクロールしながら見る場合,何度も同じ場所を表示して見ること,またスクロール表示するか窓を移動して表示するかによらず,記憶するために同程度の観察時間を要することがわかった.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1) 公衆の場でスマートフォン等の携帯型端末を用いて短い文章を読むことは頻繁にあるが,本研究の結果は,その行動により周辺に出現する物体検出力が全体として大きく低下することはないものの,正面から近づいてくるものに限っては見落としが多くなることを示す.学術的には,読書中に左視野の検出力が相対的に良くなるという読みに関する新たな知見が得られた. (2) 画像のスクロールによる表示と画面を移動することによる表示の間で観察方略を比較することにより,人の画像情報探索の進め方に関する知見が得られた.この知見は携帯型端末による画像知覚の質向上につながることが期待される.
|