研究課題/領域番号 |
17K00211
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 玉川大学 |
研究代表者 |
高橋 宗良 玉川大学, 工学部, 准教授 (70407683)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 顔 / 魅力度 / ビッグファイブ / 基本6表情 / 選好判断 / 魅力度評価 / 表情認知 / 視覚情報処理 / 同化効果 / 対比効果 / 周辺視 / 認知科学 / 神経科学 / 実験系心理学 / 脳・神経 |
研究成果の概要 |
本研究では視覚的選好判断、特に顔の選好判断における魅力度の同化効果と対比効果の発生と切り替わりの仕組みを明らかにすることを目的とした。まずCOVID-19流行に対応するため、本研究では被験者の性格傾向や顔の選好をオンラインで調査・検討可能な実験システムを構築した。実験を通して、顔から評価対象の性格傾向や微細な表情を読み取る能力には大きな個人差があり、特に相手の性格傾向を読み取る能力や、評価対象との社会的関係性による選好の変化は女性において顕著であることが明らかになった。このような顔認識の性差・個人差を適切に統制した実験が同化・対比効果のメカニズム理解には今後重要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人間は社会的動物であるため、集団のなかの個人の魅力や個人の集合体としての集団の魅力を知覚するメカニズムの理解は、私たちの社会生活の理解のために重要である。特に、魅力の伝搬効果である同化や対比のメカニズムは、メディアや広告にも応用可能なしくみとなり得る。本研究で見出した顔の魅力判断の性差や社会的文脈の影響の個人差は、同化や対比のために顔を比較しその魅力度を統合的に評価する心的メカニズムの理解を目指す上での基礎的知見として重要であると考える。
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