研究課題/領域番号 |
17K00214
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
日高 聡太 立教大学, 現代心理学部, 教授 (40581161)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 自閉症傾向 / 感覚情報処理 / 感覚間相互作用 / 視聴覚相互作用 / 触知覚 / 視触覚相互作用 / 感覚閾 / 感覚間対応づけ効果 / 感覚間対応づけ |
研究成果の概要 |
本研究では,大規模定型発達者群を対象に,自閉症傾向および複数感覚(視覚・聴覚・触覚)における情報処理特性を測定し,自閉症傾向の強弱と感覚内・感覚間情報処理との関係性について検討することを目的とした。結果から,コミュニケーションや社会的スキルと言った自閉症傾向の下位特性が,触覚における入力の検出の敏感さや視聴覚間の時間処理様式と独自の関係性を持つことが示され,自閉症傾向の特性毎に,その背後にユニークな感覚情報処理が存在することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の二分法的な検討方式から脱却した形で,自閉症傾向は個人の一個性であるという新たな観点から自閉症傾向の感覚情報処理における特異性を網羅的に検証した。そして,各自閉症の下位特性に特有の,視覚,聴覚,触覚における感覚情報処理特性の存在の一端を明らかにした。このことは,診断を受けた方を含む自閉症傾向が強い方は独自の知覚世界を構築する仕組みが存在することを示唆するのみならず,そのような方々において最適な感覚情報処理を可能にする提示手法や訓練プログラムの開発の提言に寄与するという社会的・応用的意義も持つと考えられる。
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