研究課題/領域番号 |
17K00218
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
菅野 禎盛 九州産業大学, 商学部, 教授 (90352103)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 行為主体感 / 順応 / 時間知覚 / 感覚運動協調 / 感覚運動協応 / フィードバック遅延 / 時間的再較正 / 多感覚処理 |
研究成果の概要 |
人と機械の相互作用においては感覚フィードバックの遅延が行為主体感(sense of agency: SoA)を大きく阻害する。一方、遅延をしばらく経験すると順応により遅延が実際より小さく感じられることが知られている(同時性知覚の再較正、temporal recalibration: TR)。本研究では、TRによる動作とフィードバックの同時性の知覚の再較正に伴ってSoAがどのように変化するのかを心理物理実験と信号検出理論による分析により明らかにすることを目的とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、工学的および医学的問題への基礎的なデータを提供できる点にある。工学的問題としては例えば、視覚、聴覚、触覚、などの複数の感覚でフィードバックが呈示されるマルチモーダルインターフェースや仮想現実環境におけるユーザ経験の改善が挙げられる。一方で医学的問題としては例えば、統合失調症や機能性運動障害の症状の治療あるいは緩和が挙げられる。これらの病では動作に対する行為主体感の変容が症状の一因であると言われている。フィードバック遅延への順応に伴う遅延の予測・較正能力の向上や行為主体感の変容を利用して症状を緩和する手段の開発につなげることが期待できる。
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