研究課題/領域番号 |
17K00244
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知覚情報処理
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
平原 達也 富山県立大学, 工学部, 教授 (80395087)
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研究分担者 |
森川 大輔 富山県立大学, 工学部, 講師 (70709146)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 音像定位 / モノーラル / 立体音再生システム / 頭部伝達関数 / 単耳受聴 / 立体音響 |
研究成果の概要 |
本研究では、両耳聴手がかりが利用できない単耳受聴状態においては、頭部伝達関数のスペクトル的特徴が水平面の音像位置を決定する音響特徴として利用されることを実験的に明らかにした。その結果、単耳受聴時でも開放耳側にある音源の音像は定位できること、単耳受聴時に受聴者が頭部を回転すると音像は動くこと、この頭部回転に伴う音像の動き方は頭部伝達関数から概ね予測できること、刺激音の音圧レベルが閉塞耳の最小可聴閾値を越えると頭部回転に伴って音像が移動する音源方位は減少することがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
単耳受聴状態では頭部回転に伴って音像が移動するという知覚現象を見つけ、その現象の成因を明らかにするとともに、それを利用して耳栓装着時の健聴者が単耳受聴状態にあるかどうかを判定する方法を考案した本研究の成果は、人間の知覚情報処理分野の学術的発展に貢献する。また、完全な単耳受聴状態であれば頭部伝達関数に含まれるスペクトル的特徴を刺激音に附与することにより水平面の立体音像をモノーラル再生することが可能であるが、動的モノーラル信号は音像定位に貢献しない、というモノーラル立体音再生システムの設計指針を得たことは、補聴器機能の高度化など社会的意義もある。
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