研究課題/領域番号 |
17K00340
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ソフトコンピューティング
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
相田 敏明 岡山大学, ヘルスシステム統合科学学域, 講師 (60290722)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 圧縮センシング / 疎表現 / 辞書 / 画像修復 / 統計物理学 / 情報統計力学 / レプリカ法 / 疎符号化 / 相関 / 画像 / 統計物理 / レプリカ対称性 / 画像処理 / スケーリング / スパースコーディング / 物理 / ベイズ / 機械学習 / 統計力学 / 情報基礎 |
研究成果の概要 |
圧縮センシングとは,推測対象について多数の特徴を事前に用意することにより,少数のデータからでも推測を可能にするもので,原理的に最も高性能な統計的推測手法である.しかし,圧縮センシングを実問題へ応用する際に本質的役割を果たす,辞書行列については不明な点が多い.例えば,情報内の相関の強さと辞書行列の縦横比の最適な関係について,定性的にはその性質を理解できるものの,定量的には明らかにされていない. 圧縮センシングの主たる応用場面は,画像などの冗長なデータの推測であるため,本研究では,ガウスノイズの掛かった劣化画像の復元問題を例に,圧縮センシングの平均的性能とそのメカニズムの解明へアプローチした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上述の通り,圧縮センシングとは,ある条件下において,少数のデータからでも推測を可能にするもので,原理的に最も高性能な統計的推測手法である.しかし,圧縮センシングを実問題へ応用する際に本質的役割を果たす,辞書行列については不明な点が多い.本研究では,辞書行列の従う確率分布を導出した自らの研究成果を応用して,圧縮センシングの持つ高性能さの起源,特性や限界を解析的に明らかにするという学術的意義を有する. 圧縮センシングの優れた特性は,例えば,CT検査を受ける際の被曝量の低減を可能にした.従来より少数のデータからの推測が可能になれば,私達の生活にもたらす恩恵は様々な分野に及ぶことが期待される.
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