研究課題/領域番号 |
17K00341
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ソフトコンピューティング
|
研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
野村 厚志 山口大学, 教育学部, 教授 (40264973)
|
研究分担者 |
岡田 耕一 山口大学, 大学教育機構, 講師 (50452636)
水上 嘉樹 山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (60322252)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | ステレオアルゴリズム / 非線形素子 / ニューロンモデル / FitzHugh-Nagumo / 反応拡散アルゴリズム / 非対称結合 / オクルージョン / 力学系アプローチ / 両眼立体視 / コンピュータビジョン / 視覚系 / 反応拡散 / 視覚情報処理 / エッジ検出 / ステレオ視差検出 / 結合系 / 数値計算 / 非線形画像処理 / 興奮・抑制 / 静止パターン / 神経回路網 / 非線形反応 |
研究成果の概要 |
研究代表者らはステレオ画像からその視差分布を検出する反応拡散アルゴリズムを提案している。従来のアルゴリズムでは、ニューロンの数理モデルであるFitzHugh-Nagumo素子を画像平面と視差の軸からなる3次元空間に格子状に配置し、隣接素子を一様・対称に結合した反応拡散ネットワークにより実現していた。本研究では、オクルージョン(隠れ領域)においてパターンの対応付けが困難なことを解決するため、隣接素子間の結合強度に非対称性を導入し、視差が既に検出されている領域から方向性をもって視差未定の領域に伝播させることを試みた。実現したアルゴリズムを評価用のステレオ画像に適用しその効果を確認した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
反応拡散アルゴリズムは、ノイズ除去やエッジ検出・領域分割など様々な画像処理・視覚情報処理機能の実現に応用されてきた。また類似のアルゴリズムとして拡散方程式を用いたものがあり、同様に様々な機能の実現に応用されてきた。しかし、従来のこれらのアルゴリズムでは、隣接素子の結合について非一様結合は試みられたものの、非対称結合までは考慮されていなかった。本研究成果は反応拡散アルゴリズムにおける非対称結合の有効性を指摘し、類似のアルゴリズムにおいてもその適用可能性を示唆するものであり、学術的意義がある。
|