研究課題/領域番号 |
17K00355
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ソフトコンピューティング
|
研究機関 | 福岡工業大学 |
研究代表者 |
山口 明宏 福岡工業大学, 情報工学部, 教授 (60281789)
|
研究分担者 |
斉藤 朝輝 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (60344040)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | カオス真軌道 / 乱数検定 / 類似性 / 擬似乱数生成 / 安全性評価 / 独立性 / 安全性 / 最小集合 / マルコフ過程 / 主成分分析 / 多次元尺度構成法 / カオス / 真軌道計算 |
研究成果の概要 |
本研究では,相関構造を調整可能なカオス真軌道,乱数検定プログラムの高速化,乱数検定の類似性の評価について研究を行った.更に,カオス真軌道計算の高速化や乱数検定の安全性の評価についても研究を行った.乱数検定の類似性については,乱数性の異なる複数の系列の検定結果のp値から構成した特徴ベクトルを構成し,その距離で類似度を評価する方法を提案した.更に乱数検定間の距離の総和を最小化するように乱数検定を選択することで,類似性が低い乱数検定の集合を構成できることを実験的に示した.この結果は,特徴ベクトルの構成に使用する系列に依存すると考えられるため,その依存性の解析は次の課題である.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の情報基盤の一つである暗号などのセキュリティ技術において擬似乱数は広く用いられており,その乱数性の評価は重要な課題の一つである.本研究の成果の一つである類似性の評価は,乱数検定の独立性を考える上で,検定結果の統計的独立性とは意味での評価指標を与えるものであり,最適な乱数検定集合を議論するための指標として有用であると考えられる.更に,安全性の評価については,現在の乱数検定で広く用いられている2段階の検定において Kolmogorov-Smirnov検定を用いる場合のp値の厳密分布と一様分布のずれの影響を解析しており,検定の安全性の指標として有用であると考えられる.
|