研究課題/領域番号 |
17K00386
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感性情報学
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研究機関 | 関西大学 (2020-2021) 自治医科大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
石津 智大 関西大学, 文学部, 准教授 (50726669)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 身体醜形恐怖 / 神経美学 / 醜形恐怖 / 美的判断 / 審美的判断 / 身体醜形恐怖懸念 |
研究成果の概要 |
身体醜形恐怖は、その一因として美的判断の仕組みに異常があると考えられる疾患である。神経美学の知見から、醜形恐怖の認知の特徴について検討した。定量的な行動実験手法を確立して実験し、醜形恐怖傾向の高い群では自分の身体像においてのみ低い美的評価がみられる一方、他者の身体像などでは対照群と差がないことがわかった。さらに、美的判断に強く影響する「他者の美的意見」の影響を調べた結果、身体像における美的判断は非身体像に比べて、他者の意見による影響を受けにくいことがわかった。醜形恐怖の認知的特徴を複数の実験課題によって検討することで、その定量的な病態理解の進展へ一定の貢献を果たした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
身体醜形恐怖懸念は、その原因については過度の内向性や幼児期虐待などがあげられてきたが,他の強迫性神経症との病態差異が不明確であり,多面的な病態理解が必要とされてきた.本研究では、定量的な行動実験デザインを確立し、複数の実験課題のバリエーションを利用して、その認知的な特徴について新たな知見を提供した。今後の醜形恐怖懸念の臨床的なモデル化に一定の貢献を望める成果と考えられる.
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