研究課題/領域番号 |
17K00389
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感性情報学
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
根本 幾 東京電機大学, システムデザイン工学部, 研究員 (40105672)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 和音 / 周波数比 / 周期比 / 協和度 / 和音の2次元的マッピング / 音階と和音の数学理論 / 音楽心理学 / 一般音階理論 / 対称性 / トリスタン和声 / MEG / 音楽 / 感性脳科学 / 和声 / 聴覚神経生理学 |
研究成果の概要 |
特に西洋音楽において和声は重要な役割を担っていて,現在でもその協和・不協和の生理心理学的根拠は議論の対象である.我々は各和音について,周波数比の単純度Sfと周期比の単純度Spを定義して,それらを2次元平面の2軸として和音をプロットすることを提案した.この平面内において長三和音と短三和音は対角線Sf=Spを対称軸として対称の位置にある.同じ関係にある他の和音の対は,長短七和音(属七)と半減七和音の対であった.他の和音は異なる和音と同種の対を作らなかった.少なくとも三和音に関しては,Sp+Sfは主観的な協和度の尺度と対応し,Sp-Sfはメランコリー・悲しみの尺度に対応した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
西洋音楽において重要な役割を担う和音については,その協和度などの主観的な尺度が,和音の物理的などの特性に対応するのか,過去から議論があり,極端な論車においては,その物理的性質を無視し文化的背景のみを論じている.また物理的特性としては周波数比のみが論じられる.しかし,ピッチ(主観的音高)は楽音の基本周波数成分のみでなく,波形の周期が重要であることは特に前世紀から盛んに論じられている.そこで和音についても周期比にも注目することによって,新たな知見が得られた.これは和音に対する認識に新たな方法論を加えたものと考えている.
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