研究課題/領域番号 |
17K00391
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感性情報学
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
増田 修 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (90775967)
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研究分担者 |
内川 惠二 神奈川工科大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (00158776)
古川 貴雄 共立女子大学, 家政学部, 教授 (70262699)
長谷川 誠 東京電機大学, 工学部, 教授 (80303171)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 質感知覚 / 感性情報学 |
研究成果の概要 |
セキュリティ文書が、観察者自身の能動的な操作によって観察された場合と、単に受動的に観察された場合で、人間の真偽判別がどのような影響を受けるかを明らかにしようとした。能動観察条件では、被験者は商品券が乗ったトレイを自分自身の手で能動的に傾け、受動観察条件では、商品券が乗ったトレイが電動ゴニオメーターによって自動的に傾けられるのを受動的に観察した。実験結果から被験者は、刺激を能動的に観察した方が、受動的に観察するよりも、個々の商品券に対して「本物らしさ」の違いを明確に知覚していると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
紙幣や身分証明証等のセキュリティ文書の真偽を判別することは、我々の市民生活、経済社会の存立において極めて重要である。一方近年、様々な製品の偽造品などが横行し、企業に損害を与えるだけでなく、消費者の健康や安全を脅かす恐れがあるにもかかわらず、真偽判別を人間の知覚の問題として取り上げた学術研究は、これまでほとんどなかった。本研究は、変角光学的偽造防止特徴を持つセキュリティ文書の真偽判別において観察の能動性が重要であることを見出した。この成果は、今後のセキュリティ文書の設計に対して重要な指針を示唆するものである。
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