研究課題/領域番号 |
17K00456
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
図書館情報学・人文社会情報学
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研究機関 | 金城大学 |
研究代表者 |
川邊 弘之 金城大学, 社会福祉学部, 教授 (60249167)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 点字 / 視覚障害者 / 画像認識 / 復元 / 歪み補正 / 画像処理 / 劣化点字 / 点字図書 / 復元システム / 情報資源の構築・管理 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、劣化した点字図書を再び点字プリンタで印刷可能にすることである。視覚障害者は点字を指の腹で触り読んでいく。そのため、経年使用で点字が汚れ、穴が開き、つぶれていく。 そこで、本研究では点字図書を機械可読電子データ化した。まず、点字図書をスキャナするのに適したスキャナを検討し、それを用いてイメージ化した。次に、点字ページより点を画像認識技術で検出し、それらをまとめて、1マスずつ点字とした。そして、深層学習の手法を用い、点字を分類・識別した。さらに、点字の誤検出や誤識別などの訂正を行った。最後に、文字コードで保存した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新規に印字された点字を検出・識別するシステムに関する研究はあるが、経年劣化した点字、両面印刷された点字を対象にした研究事例は無い。そこに、この研究の独創性がある。 点字図書は印刷物の図書の点訳だけではない。電子データ化されず点字図書としてだけでしか存在しないものや印刷物の図書に対して、巻頭扉や巻末にオリジナルの文章を追加したものもある。また、点訳本であってでもオリジナルが失われたものもある。そのような点字図書が廃棄されると、その内容も失われてしまう。機械可読電子データ化することで、内容を保全するだけでなく、その内容を健常者に周知することも可能になる。ここに、この研究の社会的意義がある。
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