研究課題/領域番号 |
17K00458
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
図書館情報学・人文社会情報学
|
研究機関 | 立命館大学 (2022) 神戸女子大学 (2017-2021) |
研究代表者 |
久野 和子 立命館大学, 文学部, 教授 (80635524)
|
研究分担者 |
川崎 良孝 京都大学, 教育学研究科, 名誉教授 (80149517)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 場としての図書館 / 学校図書館 / 公共図書館 / 公共空間 / 第三の場(サードプレイス) / 公共圏 / 居場所 / 社会関係資本(ソーシャルキャピタル) / 第三の場 / 社会関係資本 / フィンランド / 児童サービス / 図書館学 |
研究成果の概要 |
本研究は、デジタル時代における物理的な場としての図書館の多様な機能と可能性について、実際の現場でのフィールドワークに基づいた実証研究とともに、国内外の先進的な図書館学、社会政治学の文献をもとにした理論的考察をおこなった。その結果、貧困や社会的排除、社会的孤立など課題の多い現代社会において、あらゆる人々が集い、自由・平等で主体的な活動ができる安心・安全な居心地良い「第三の場」(優れた良き公共空間)としての図書館の有する新たな社会的、教育的、文化的価値と重要性を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
あらゆる人びとが集う安心・安全で文化的な公共空間である図書館は、社会関係資本(信頼に基づくつながり)を効果的に醸成し、地域社会の民主的コミュニティの構築や活性化、社会的包摂に貢献しうる。さらに、個人における社会的孤立や情報格差の解消、情報リテラシーの育成、文化的体験や相互扶助等がもたらされ、住民の豊かな生活を支える。本研究は、国内外の先進的な事例を検証することによって、こうした場としての図書館の価値と力を明らかにするとともに、その公共空間は「公共圏」「第三の場」「公的領域」を具現化するものであることを指摘した。
|