研究課題/領域番号 |
17K00462
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
図書館情報学・人文社会情報学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
遠山 茂樹 高知大学, 教育研究部人文社会科学系人文社会科学部門, 教授 (40335914)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 家庭防災 / 高知市 / パネル調査 / パーソナル・ネットワーク / リスクコミュニケーション / 社会ネットワーク分析 / ソーシャル・サポート / 防災コミュニケーション / 新型コロナ禍 / 社会的支援 / 第二波 / 追加調査 / 講演会 / 第一波 / コーディング / 防災準備 / サンプリング / 災害情報論 / 地域情報化 |
研究成果の概要 |
本研究は、世界共通で低いレベルにあるとされる家庭防災行動に対するやパーソナル・ネットワーク要因やコミュニケーション行動要因の影響について検証するものである。高知市を対象とするパネル調査の結果(第1波のみであるが)、パーソナル・ネットワークにおいて、規模と分枝性が複数の家庭防災因子と正の相関を示し、地元において多様な人びととの付き合いを積極的に展開することが、家庭防災の強化につながる可能性が示唆された。コミュニケーション行動要因としては、災害に関する講演会等への参加や自治体広報誌の閲読などが複数の防災行動因子と正の相関を示し、行政や専門家とのリスクコミュニケーションの重要性を示唆していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、研究蓄積の少ない人間関係構造やコミュニケーション行動に着目した家庭防災行動の社会学的モデルの構築を目指した点にある。研究成果では、規模が大きく多様性を含むパーソナル・ネットワーク構造と家庭防災準備とに正の相関を見出し、また、防災知識の情報源として講演会や広報誌の有効性が示された。 これまで「共助」にあたる地域防災とソーシャル・キャピタルとの正の関連が指摘されてきたが、地域コミュニティ内で多くの人びとと「つながり」をもつことが、「自助」である家庭防災をも促進する可能性を示唆する知見は、地域の防災力向上に応用可能な内容という点で社会的意義も高いと考える。
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