研究課題/領域番号 |
17K00470
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
図書館情報学・人文社会情報学
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
研谷 紀夫 関西大学, 総合情報学部, 教授 (00466830)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 古写真 / メタデータ / 日本研究 / 表象文化史 / MLA連携 / アーカイブ / 図書館 / 博物館 / 小川一眞 / 記録と記憶 / 歴史情報 / 古写真資料 / ドキュメンテーション / 表象文化研究 |
研究実績の概要 |
本研究課題の柱の一つである、英米圏の日本古写真資料の「総目録」は、9割完成したが、一部の機関で対面での活動が2022年の夏からとなった影響で最後の確認が間に合わず、2022年度中には最終完成はしなかった。そのためこれまで完成している約1500頁分は、βバージョンとして仮サイトでの公開を開始した。これらを用いて、各機関と、修正などの調整を実施している。2023年度は確認中の機関での作業が終了し次第本公開するが、間に合わなかった場合は、著作上問題のない範囲で各資料のURLリストや概要を公開し、目録を完了させる予定である。そしてこれらの目録内に掲載された主な在米日本古写真資料の概要については、論文「在米日本古写真資料に写る交流の記憶」で発表した。また、海外に多く保存されている写真師小川一眞の写真について、大英博物館所蔵の写真資料なども含めて論文「明治後期における博文堂の写真出版事業-写真師小川一眞との関わりを中心に」で考察した。また、もう一つの柱である「ガイドライン」については、海外において日本の古写真の内容を同定する際に必要な資料を追加した。概要としては著作権が失効し、国会図書館デジタルコレクションでも公開している明治45年発刊の『日本写真帖』に掲載された日本全国の代表的な名所旧跡の写真に、英文による地名を付与した他、戦前の勲章の一覧や、主要人物がどの時期にどのような勲章を授与されていたかについてのデータを英語で作成して掲載した。これらを手がかりとして、被写体の場所や人物、撮影年代などを特定することのできる情報を英語で付与した。これらの一部は評価用として限定公開し、意見聴取などに使用した。またこれらに基づいて海外の機関にも多数の写真が保存されている小川一眞撮影の写真資料の年代特定の試みも行い、その結果を論文「小川一真関係資料における皇族関係写真とその撮影年代の特定」で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
遅れている最大の理由としてはCOVID-19によって2020年より英米の各機関における「総目録」の最終確認作業が中断し、一部の機関においては対面での本格的な再開が2022年の夏まで伸びてしまったことに起因する。2022年度の夏から漸く確認作業が再開されて機関も複数あるため、2023年度中には終了する見込みである。但し、全体の9割におよぶ機関での作業は終了したため、目録の総ページ数は1500頁に及んでおり、2022年度よりβバージョンの公開を【備考】で報告するサイトで開始している。これらを用いて関係各機関とも最終的な修正作業などをしており、それらが終了次第完成なる見込みである。また「ガイドライン」についても、「総目録」が延期となった分、各種情報などを充実させて、より利便性の高いものとしており、「総目録」の完成とともに、本公開する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
前述したように、「総目録」については、本報告書の【備考】でも記述されたサイト上で仮公開されているβバージョンを基に、各機関と連絡をとりあいながら、完成をさせる一方で、最終確認をしている機関とは緊密な連絡をとりあいながら、確認作業を2023年度中に終了させるようにする。しかし、COVID-19の流行を境に、機関によっては人員の交代や削減などの影響により、当初のこちらの依頼を期限内に実施することができなくなっている機関もあるため、2023年度中に間に合わない機関の目録については、著作権上問題のない範囲で、各資料のURLリストの掲載や、概要紹介などを中心に完成させる予定である。また「ガイドライン」については既に完成している部分に加えて戦前の日本の「風景」や「勲章」「主要人物の各勲章の授与年」などの英文での解説情報などの部分を充実させ、より利便性の高い資料とする予定である。
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