研究課題/領域番号 |
17K00528
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 松山大学 |
研究代表者 |
槻木 玲美 松山大学, 法学部, 教授 (20423618)
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研究分担者 |
本庄 三恵 京都大学, 生態学研究センター, 研究員 (30450208)
加 三千宣 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 准教授 (70448380)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 宿主プランクトン / 過去100年 / 生物間相互作用 / 感染症 / 琵琶湖 / 環境変化 / 人間活動 / 水環境 / プランクトン / ウイルス / 宿主-寄生者 / 古生物 / 近過去 / ミジンコ / 古陸水学 |
研究成果の概要 |
本研究は世界有数の古代湖、琵琶湖がこの100年間で宿主プランクトンと寄生者がどのように変化してきたのかを堆積試料を用いて明らかにすることを目的としている。解析結果から、琵琶湖はこの100年でプランクトン相に大きな変化が2回生じ、1回目が富栄養化した1970年代、2回目が現在にかけての時期であることが判明した。変動要因について解析を進めた結果、気象条件、人為的活動に関連した環境条件の変化や生物同士のつながりを介しての影響が明らかとなってきた。寄生者についてもウイルス叢が時期により変化することを見出した。つまり琵琶湖は自然・人為的環境変化と共に生物相も変化し、現在も大きな転換点にあると推察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感染症の動向を予測する上で、長期にわたる宿主・寄生者の動態把握が不可欠であるが、実際に野外での長期観測例は殆どない。本研究により復元された琵琶湖での宿主と寄生者の長期動態の復元は、自然環境下で気候条件や人間活動の活発化により、両者がどのように推移してきたのかを示したものである。今後さらに研究を進展させ両者の動態がより明らかになれば、感染症の動向を予測する際の手がかりとして稀有な知見となるであろう。
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