研究課題/領域番号 |
17K00539
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 公益財団法人海洋生物環境研究所 |
研究代表者 |
池上 隆仁 公益財団法人海洋生物環境研究所, 海生研中央研究所, 研究員 (70725051)
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研究分担者 |
木元 克典 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(地球表層システム研究センター), 主任技術研究員 (40359162)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ケイ質殻プランクトン / 物質循環 / ケイ素安定同位体比 / SHRIMP / マイクロフォーカスX線CT / 季節海氷域 / 海洋生態系 / 放散虫 / セジメント・トラップ / フェオダリア / 北極海 / 南極海 / プランクトン |
研究成果の概要 |
南北両極域の環境変化が将来的に海洋生態系とケイ素循環にもたらす影響予測に資するため、放散虫群集のシリカ輸送量の定量方法の開発とケイ素安定同位体比の測定法の開発に取り組んだ。マイクロフォーカスX線CT(MXCT)により放散虫骨格の3次元モデルを構築することで、単純な幾何学モデルでは正確に再現することのできなかった放散虫骨格の体積を計算し、季節海氷域における放散虫由来のシリカ輸送量を推定した。また、二次イオン質量分析計(SHRIMP-IIe/AMC)を用いた手法により高い分析精度で放散虫1個体からのケイ素安定同位体比の測定が可能なことを示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られたシリカの定量法により、定量化の難しかった海洋沈降粒子中の生物源シリカを構成するケイ質殻プランクトンの内訳を明らかにできる。他の海域にも適用することで、ケイ質殻プランクトンのケイ素循環における役割の解明につながり、親生元素としてのケイ素の循環に新たな理解をもたらすと考えられる。また、本研究により、ケイ質殻プランクトン1個体からのケイ素安定同位体比測定のための重要な基礎情報を取得することができた。本研究成果をベースにした測定法を実用化することで、石灰質殻の堆積物の保存されにくい高緯度海域においても、ケイ質殻の堆積物を用いて過去の海洋環境の復元研究が可能となる。
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