研究課題/領域番号 |
17K00540
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
佐藤 永 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(北極環境変動総合研究センター), 研究員 (50392965)
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研究分担者 |
小林 秀樹 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(北極環境変動総合研究センター), グループリーダー代理 (10392961)
楊 偉 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 助教 (80725044)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 東シベリア / カラマツ林 / 永久凍土 / 地球温暖化 / 過湿枯死 / 炭素循環 / カラマツ / 動的植生モデル / 気候変動 / 水文モデル / シベリア / 水文過程 / 植生変化 |
研究成果の概要 |
東シベリア域において予測される湿潤化傾向が、同地の植生帯に及ぼす影響を予測するために、木本の過湿枯死過程、および地形に基づいた土壌水の移動を、全球植生動態モデルSEIB-DGVMに導入した。この改変モデルに今世紀末までに予測される気候シナリオを導入たシミュレーションを行ったところ、周囲から土壌水の集まる比較的低標高のエリアにおいては森林衰退が生じるものの、その他のエリアでは植物生産性がむしろ上昇することによって、東シベリア域全体の平均値としては植物生産性が増加することが予測された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東シベリアのカラマツ林帯は、日本の国土面積の10倍の面積を占める世界最大の針葉樹林帯であるが、この広大な森林帯が現在進行中の気候変動の下でいかに変化していくのかについては、世界の研究者の間でも見解が一致していない。この地域の森林変化は、全球の炭素バランスのみならず、河川流出を通じた北極海への物質流出量と海洋生産性、海氷移動を通じたオホーツク海への物質流出まで、多くの影響の方向と大きさを決める重要な要素であるため、その予測精度の向上が望まれている。
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