• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

RNF168によるDNA2本鎖切断応答・修復制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K00550
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 放射線・化学物質影響科学
研究機関大阪大学

研究代表者

平出 祥啓  大阪大学, 医学系研究科, 特任研究員 (80795526)

研究分担者 中田 慎一郎  大阪大学, 医学系研究科, 特命教授 (70548528)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2018年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワードユビキチン鎖結合ドメイン / K63結合型ユビキチン鎖 / ユビキチンシグナリング / 放射線生物学 / 逆遺伝学 / DNA2本鎖切断 / ユビキチン鎖 / ユビキチン転移酵素 / DNA切断応答 / DNA修復制御
研究実績の概要

放射線感受性を呈するヒト免疫不全症候群(RIDDLE症候群)の原因遺伝子として知られるRNF168は、ヒト細胞においてDNA2本鎖切断部位に集積し、その後のDNA切断応答やDNA修復機構の活性化に必須のユビキチン転移酵素である。これまでに、RNF168のDNA2本鎖切断部位への集積は、RNF168に内在する2つのユビキチン鎖結合ドメイン(UDM1、UDM2)が、DNA切断部位近傍に形成されるユビキチン鎖に結合する事で生じることが知られていたが、これらドメインの細胞機能の詳細には不明な点が多かった。本研究では、UDM1、UDM2とK63結合型ユビキチン鎖との複合体の結晶構造解析の結果に基づいたRNF168の機能解析を、ヒト骨肉腫培養細胞株を用いて実施した。細胞内在性のRNF168をsiRNAを用いてノックダウンし、さらにUDM1、UDM2のアミノ酸残基を変異させたRNF168をTet-Onプロモーター制御下で発現させた後、ガンマ線照射によるDNA2本鎖切断誘導後のRNF168とγH2AX(DNA2本鎖切断部位の指標)の核内局在を蛍光免疫染色法により解析したところ、あるUDM2の変異体でRNF168がDNA切断部位に集積しなくなることを見出した。また、DNA切断応答分子XとγH2AXとの局在解析を行った結果、あるUDM1の変異体でXのDNA切断部位への集積が減弱していることを見出した。本研究によりRNF168やDNA切断応答分子のDNA切断部位への集積に関わるUDM1、UDM2の新たな細胞機能を1アミノ酸残基レベルで初めて明らかにできた。今年度は、DNA切断修復制御機構におけるUDM1、UDM2の機能解析を目的として、相同組換え修復頻度を測定可能な細胞を樹立するためのプラスミドベクターを構築した。また、RNF168ノックアウト細胞を用い、DNA切断誘導後の種々の解析を実施した。

報告書

(2件)
  • 2018 実績報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Structural insights into two distinct binding modules for Lys63-linked polyubiquitin chains in RNF1682018

    • 著者名/発表者名
      Takahashi Tomio S.、Hirade Yoshihiro、Toma Aya、Sato Yusuke、Yamagata Atsushi、Goto-Ito Sakurako、Tomita Akiko、Nakada Shinichiro、Fukai Shuya
    • 雑誌名

      Nature Communications

      巻: 9 号: 1 ページ: 170-170

    • DOI

      10.1038/s41467-017-02345-y

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書 2017 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [備考] DNA2本鎖が切断された場所に修復タンパク質が集まる仕組み

    • URL

      https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2018/20180112_2

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

URL: 

公開日: 2017-04-28   更新日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi