研究課題/領域番号 |
17K00562
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線・化学物質影響科学
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
臺野 和広 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 放射線影響研究部, 研究統括(定常) (90543299)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 放射線 / ガンマ線 / 中性子線 / 乳癌 / サブタイプ / 遺伝子変異 / 次世代シーケンス / 乳がん / ゲノム / ゲノム変異 |
研究成果の概要 |
本研究では、自然発症、ガンマ線、中性子線被ばく群に生じたラット乳癌検体について免疫組織化学染色によるサブタイプの分類と全エクソンシーケンスによる遺伝子変異の網羅的な解析を行った。その結果、被ばくによりホルモン受容体陽性の乳癌が発生しやすくなることが示唆された。また、DNA修復、細胞増殖、転写調節関連遺伝子や、Mapk、Pi3k/Akt、Wntといった重要なシグナル伝達経路に機能する遺伝子に生じた変異が乳がんの原因になっていることが予測された。また、照射群に生じた乳がんに特徴的なゲノム異常として、特定のがん抑制遺伝子を含む領域においてDNAコピー数の減少が観察されることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により得られた成果は、放射線被ばくによる発がんリスクを説明する分子メカニズムの解明や予防法の開発に有用である。また、照射群に生じた乳がんに特徴的なゲノム異常は、放射線で誘発されたがんの分子指標として発がんリスクの推定に役立つと考えられるため、今後さらなる解析を進める必要がある。
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