研究課題/領域番号 |
17K00563
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線・化学物質影響科学
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
吉井 裕 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 高度被ばく医療センター 計測・線量評価部, 主幹研究員(定常) (20334047)
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研究分担者 |
伊豆本 幸恵 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 計測・線量評価部, 研究員(任非) (20731798)
酒井 康弘 東邦大学, 理学部, 教授 (90235127)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 蛍光X線分析 / 全反射蛍光X線分析 / ウラン / 蛍光X線分析装置 / X線フィルター / コロジオン薄膜試料台 |
研究成果の概要 |
様々な形態の試料中のウランを効率的に分析するために、蛍光X線 (XRF) 測定と全反射蛍光X線 (TXRF) 測定を行うことのできる新しい測定装置を開発した。XRF測定からTXRF測定への変更は、コリメータの取り換え、試料の回転、検出器のスライドだけで簡便に行うことができる。ウランのLα線とLβ線の計測に最適なフィルター構成を探索し、それぞれ80 μmと100 μmの銅箔と決した。また、共存元素としてウランの10倍以上のルビジウムが含まれる場合は、Lβ線を用いて分析を行うべきであることを示した。XRF測定とTXRF測定における検出下限は、それぞれ約0.4, 0.01 μgだった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
XRF分析とTXRF分析を一つの装置の中で両立できるシステムはこれまでに実用化されたことがなく、このシステムの実現によって物品の汚染検査、排水管理、環境モニタリングを1台の装置で実施できるようになる。また、本研究で行ったような、ウランに特化したフィルター構成の探索を行う研究はこれまでにほとんど行われていなかった。標的元素を特定し、その標的元素に特化したフィルター構成を探索するための本研究において構築した手法は、広く蛍光X線分析分野で活用されうる。
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