研究課題/領域番号 |
17K00565
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線・化学物質影響科学
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
中島 菜花子 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 重粒子線治療研究部, 研究員(任常) (50402863)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 放射線治療 / DNA損傷 / 腫瘍免疫 / エピジェネティクス / 放射線応答 / ヒストン修飾 / アブスコパル効果 / 放射線 / エピゲノム |
研究成果の概要 |
MICA(Major histocompatibility complex class I Chain-related gene A)はがん細胞に高発現し、放射線や化学療法剤処理により発現増加し、腫瘍免疫の腫瘍排除活性を高める機能を持つことから、MICA発現の人為的制御により放射線治療によって体内の腫瘍免疫を調節することも可能になると期待されている。本研究ではMICA遺伝子プロモーター領域の、ヒストン構造を修飾し発現調節に関わる酵素を同定し、またMICA発現調節における放射線応答/DNA複製ストレスシグナル因子の分子機能を解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫療法の奏功率は2割程度であり、免疫監視機構からの腫瘍のエスケープが免疫療法の奏功を妨げる原因の一つとなっている。腫瘍細胞上に発現するMICAは腫瘍免疫を活性化する分子であるが、腫瘍によってはMICA低発現細胞が存在する。本研究の結果から、放射線応答とヒストン修飾酵素阻害剤によって、低発現細胞のMICA発現を回復できることが明らかになった。このことは放射線治療とヒストン修飾酵素阻害剤の併用による新たな免疫療法を開発するための基盤となり得る。
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