研究課題/領域番号 |
17K00571
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線・化学物質影響科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
蒋池 勇太 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (70386556)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | アクリルアミド / ゼブラフィッシュ / 脾臓 / 器官毒性 / 食の安全 / 小胞体ストレス / 脾毒性 / DOHaD / DoHAD |
研究成果の概要 |
アクリルアミドはさまざまな毒性が懸念されているが、高温調理により食品中で生成される身近な有害化学物質として認知されつつある。しかし、食品に含まれる程度の濃度での毒性は、実験研究的には明らかにされていなかった。そこで、食品中の含量に相当する低濃度アクリルアミドを含む餌をゼブラフィッシュ成魚に約1か月間与えたところ、外見上の異常は観察されなかったが、脾臓が著しく肥大し、嚢胞形成、異常なヘモジデリン鉄の蓄積、炎症、マクロファージの泡沫化、感染の可能性、サイトカイン遺伝子の発現増加など、免疫系の亢進を伴う毒性が脾臓で発現することが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、食を介したアクリルアミドの摂取によって健康影響が生じること、アクリルアミド曝露により脾毒性が生じることを明らかにした最初の実験による根拠を示すものである。また、ゼブラフィッシュの脾臓に注目した研究報告が極めて少なく、毒性学的な見地に立った報告はこれが初めてである。さらにゼブラフィッシュの脾臓マクロファージについては、その存在も含め一切報告がなかったが、本研究によって初めてその存在が強く示唆され、かつ、細胞表面抗原発現にヒトをはじめとする哺乳類との類似性が見られることが示された。
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