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ネオニコチノイド系農薬が鳥類胚の発育に及ぼす影響と作用機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K00575
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 放射線・化学物質影響科学
研究機関国立研究開発法人国立環境研究所

研究代表者

川嶋 貴治  国立研究開発法人国立環境研究所, 生物・生態系環境研究センター, 主任研究員 (90360362)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード農薬 / 胚 / ウズラ / 鳥類
研究成果の概要

鳥類胚の発育に及ぼすネオニコチノイド系農薬の有害性を評価するために、ウズラ受精卵の胚培養技術を開発することで、放卵後からの任意の発生段階において、定量的に被験物質の曝露を可能とした。さらに、孵化に至るまでの全期間において、胚致死や発育状態について連続して観察することができた。イミダクロプリドの曝露試験を行った結果、高濃度区において、致死および発育遅延が顕在化し、生存率の低下が認められた。今後さらなる作用機序を解明するために、胚発生後期の生殖腺や副生殖器(ミュラー管、ウォルフ管)の形態、血中の性ステロイドホルモン濃度及び性分化関連遺伝子の発現量を有害性評価指標として利用できる可能性を示した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

鳥類胚培養技術を開発することで、被験物質の胚への定量的かつ直接的な曝露を容易にしたことから、従来法に比べて精緻な解析が可能となった。鳥類は、哺乳類と同じ有羊膜類に属するため、発生・分化に関与する生命原理の相同性と種差を比較しつつ、農薬の安全性に対して、より強固な科学的根拠を付与するものと予想される。今後、本研究成果を発展させ、迅速、簡便かつ低コストの試験法が実用化できれば、高次捕食動物に対する化学物質影響評価の国際標準化に向けた波及効果も期待される。また、鳥類発育卵を利用する点で、母体を傷つけない生殖発生毒性試験の動物実験代替法として新たな研究の道を拓く先駆となった意義は大きい。

報告書

(5件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ウズラ フランス実験発生学を支えた日本産鳥類バイオリソース2020

    • 著者名/発表者名
      川嶋貴治
    • 雑誌名

      日仏生物学会誌

      巻: 60 ページ: 24-31

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2022-01-27  

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