研究課題/領域番号 |
17K00587
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境影響評価
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研究機関 | 北海道科学大学 (2018-2019) 北海道薬科大学 (2017) |
研究代表者 |
中田 章史 北海道科学大学, 薬学部, 准教授 (70415420)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 放射線 / 生殖腺 / 生物影響 / 減数分裂 / 遺伝子発現 / 野生動物 / 生殖細胞 / 染色体 / 環境 |
研究成果の概要 |
放射線における生殖巣の影響を解析するために、放射性物質汚染地域に生息するアカネズミ(2n=48型)と染色体異常を考慮した染色体数の異なるアカネズミ(2n=48型、2n=46型、交雑型(2n=47型))の生殖巣の評価を行った。アカネズミの精巣・卵巣の組織学的・形態学的変化の動態から繁殖周期を明らかにしたが、放射線によって繁殖周期が変化するかは不明である。一方、急性照射または慢性被ばくを想定した低線量率照射したマウスの生殖腺における遺伝子発現の変化を網羅的に調べた。その結果、発現量が変化した遺伝子の中には受精に関わる遺伝子の発現の変化が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射性物質汚染地域に生息するアカネズミは慢性的な被ばくを受けているため、継世代的影響を考える上で有用なモデルである。しかしながら、アカネズミの生殖機能に関するする知見はほぼ蓄積されていないため、放射線影響評価が困難となっている。実験動物における生殖技術を基盤とした手法をアカネズミに適用し、ラボマウスと比較することで、ラボとフィールドの違いを検証が可能となると考えている。野生動物における放射線の影響評価系の構築が可能となった場合、生態系に対する影響、環境保全の手助けとなり、被災住民の帰還の判断材料となることが期待できる。
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