研究課題/領域番号 |
17K00593
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境技術・環境負荷低減
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
布浦 鉄兵 東京大学, 環境安全研究センター, 准教授 (40444070)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | オスミウム / 超臨界水酸化 / 超臨界二酸化炭素抽出 / 廃棄物処理 / 四酸化オスミウム / 超臨界水 / 超臨界二酸化炭素 / 廃液 |
研究成果の概要 |
高い毒性を有し且つ希少な貴金属であるオスミウムについて、これを含有する廃液・廃固体の処理技術として超臨界流体を複合利用したプロセスを提案し、その要素技術について検討を行った。オスミウム化合物及び有機物を共存させた模擬廃液もしくはオスミウム含有固体試料について超臨界水酸化実験を行い、各種反応条件や共存物が及ぼす影響を明らかにした。また、四酸化オスミウム水溶液に対して超臨界二酸化炭素抽出抽出実験を行い、反応条件や装置条件が四酸化オスミウム抽出率・回収率に及ぼす影響を定量的に明らかにした。加えて、超音波照射がオスミウム・有機物含有廃液に及ぼす影響について検討し、各物質の酸化挙動を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、オスミウム含有廃棄物の処理技術開発を目的に、廃棄物中オスミウム物質の諸反応について検討を行いその挙動を明らかにした。超臨界流体中のオスミウムの挙動に関する知見は、これまでに筆者の研究グループ以外に報告例のないものであって、廃棄物処理技術の研究分野のみならず物質合成や反応工学の分野における応用にもつながり得る学術的に非常に意義の大きい成果である。加えて、本研究の成果は、従来は処理困難であったオスミウム廃棄物について、適切に無害化・有価物回収を行う処理プロセスの確立につながるものであり、有害廃棄物管理・持続可能な物質循環に大きく資するため、その社会的意義も極めて大きい。
|