研究課題/領域番号 |
17K00596
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境技術・環境負荷低減
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松宮 弘明 名古屋大学, 未来社会創造機構, 准教授 (10362287)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | アドミセル / 界面活性剤 / 金属ナノ粒子 / ヘキサクロロベンゼン / 分解 / 有機溶融塩 / セルロース / 5-ヒドロキシメチルフルフラール / 有機無機複合体 / 環境浄化 / 難分解物質 / 分離 |
研究成果の概要 |
本研究では、難分解物質を捕集および分解する新規有機ホスト無機複合体を調製し、これに難分解物質を濃縮した後そのまま分解・無害化する高効率な環境浄化システムの構築を目指した。その結果、典型的な難分解物質であるヘキサクロロベンゼンの水中からの捕集と脱塩素分解に対して有望な複合材料を調製できた。一方、草本系バイオマスの資源化処理を念頭に置き、この複合材料の重要な構成成分である界面活性剤と化学構造が類似した4級アンモニウム塩を反応媒体に利用して、セルロースから有価化合物5-ヒドロキシメチルフルフラールの1段階合成を試みたところ、反応の進行を確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヘキサクロロベンゼンは残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約で規制対象物質になっている。水への溶解度は低いが、わずかに水中に残留しているものは潜在的に水循環を通じて環境中に拡散し、食物連鎖を経て問題が顕在化する恐れがあるため、その処理は重要である。また、5-ヒドロキシメチルフルフラールは高エネルギー密度燃料やプラスチックの原料になり得る化合物であり、石油資源の代替物として注目を集めている。草本系バイオマスの資源化処理ではセルロースの解重合反応を経由する合成経路が鍵となるが、セルロースは通常の溶媒には難溶で反応性が低く、この反応の高効率化は重要である。
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