研究課題/領域番号 |
17K00615
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境モデリング・保全修復技術
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
小松 満 岡山大学, 環境生命科学研究科, 准教授 (50325081)
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研究分担者 |
小泉 圭吾 大阪大学, 工学研究科, 助教 (10362667)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 体積含水率 / 有効間隙率 / 擬似飽和状態 / 現場飽和状態 / 原位置試験 / 土中水分計 / トレーサー / エタノール水溶液 / 環境学 / 環境保全学 / 地盤工学 / 土壌 / 地下水 |
研究成果の概要 |
現在,斜面災害の予知に用いる土中水分量の閾値や土壌・地下水汚染における適切な物性値の設定が課題となっていることから,自然地盤において有効間隙率を原位置で簡便かつ迅速に求める試験法を提案するとともに,2種類の溶液を用いて擬似飽和状態や現場飽和状態を確認することを目的とした。トレーサー注入試験装置を試作して原位置試験を実施し,サンプリング試料に対する室内透水試験結果や現地をモデル化した降雨実験を行うことで原位置試験で得られた結果を評価した。その結果,原位置で測定した擬似飽和と現場飽和体積含水率に対して室内試験結果が一定の整合性を確認したものの,用いるトレーサーの比重や装置の改良が課題となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した試験装置は,センサーの計測範囲のわずかな間隙に注入するだけで良いので,ごく短時間で試験を終了することができる。また,センサーをそのまま長期観測に用いることもできる。そのため,多点での試験が容易に実施でき,さらに注入条件を変化させた上で有効間隙率を定量的に把握することが可能となるため,降雨強度や地下水の上昇速度に応じた現場飽和状態の判断ができるようになる。本手法が広く実務で使われるようになると,透水係数に比べて測定事例の少ないパラメータであった有効間隙率が様々な土質に対してデータの蓄積が行われるようになり,現場飽和状態の指標を示すデータベースの構築につながるものと考えられる。
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