研究課題/領域番号 |
17K00637
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境リスク制御・評価
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研究機関 | 熊本県立大学 |
研究代表者 |
小林 淳 熊本県立大学, 環境共生学部, 准教授 (00414368)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 生物濃縮 / ペルフルオロアルキル酸 / 魚類 / タンパク結合 / ペルフルオロアルキル酸化合物 / PFAA / 解離定数 / 取り込み速度定数 / 排泄速度定数 / 代謝速度定数 / ドッキングシミュレーション / 薬物代謝 / 両親媒性物質 / アルブミン / 結合定数 |
研究成果の概要 |
本研究では生物濃縮の予測精度が低いペルフルオロアルキル酸化合物(PFAAs)を対象に、魚類への生物濃縮実験、タンパク結合実験、肝S9代謝実験、ドッキングシミュレーションを通して高精度な生物濃縮予測手法を開発することを目的とした。実験の結果、ニジマスにおけるPFAAsの生物濃縮係数や体内半減期を明らかにした。またタンパク結合実験とドッキングシミュレーションの結果から、なぜPFAAsが生物濃縮しやすいのかを明らかにし、タンパク結合定数を変数として用いることで多数のPFAAs のBCFを精度高く予測できる可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、生物濃縮の予測精度が低いペルフルオロアルキル酸化合物(PFAAs)を対象に、暴露実験、生化学実験、シミュレーションを行い、なぜPFAAsは濃縮しやすいのか、またどのような変数を用いると高精度に予測ができるかについて検討した。その結果、PFAAsは構造類似物質の脂肪酸等と比べてタンパクと強く結合し、また肝臓で代謝されないため体内に残留しやすいことが示された。さらに、タンパク結合定数を変数として用いることで多数のPFAAsの生物濃縮係数を高い精度で予測できることを示した。本研究の結果は、野生生物に対するPFAAsの暴露評価やリスク評価の精緻化に貢献すると考えられる。
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