研究課題/領域番号 |
17K00647
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然共生システム
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
皆川 朋子 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 准教授 (10355828)
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研究分担者 |
鬼倉 徳雄 九州大学, 農学研究院, 准教授 (50403936)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 特定外来生物 / ナガエツルノゲイトウ / ブラジルチドメグサ / 多様性 / 魚類 / 影響 / 対策 / 外来生物 / ブラジルチドメグ / ワンド・たまり / 高水敷掘削 / 氾濫原生態系 / ティラピア / 分布拡大要因 / 外来種対策 / 外来種 / 保全 |
研究成果の概要 |
本研究は特定外来生物であるブラジルチドメグサとナガエツルノゲイトウの分布の特徴と拡大要因、そして生物多様性への影響を評価した。菊池川ではブラジルチドメグサの分布拡大に堰が関与していること、ナガエツルノゲイトウの分布には、河岸勾配、摩擦速度、含水率が関与していることが示された。また、ナガエツルノゲイトウは在来種だけでなく他の特定外来生物との競合にも優位に立つ危険な種であることを定量的に明らかにした。さらにナガエツルノゲイトウ及びボタンウキクサの繁茂が魚類の多様性の低下に寄与していることが示された。これらの結果を踏まえ、高水敷掘削時や氾濫原生態系保全のためのワンドの造成時の留意事項を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は複数の外来種が在来の氾濫原依存種の減少や氾濫原生態系の変質を加速化させている現象を氾濫原生態系に対するさらなる脅威として位置づけ、ブラジルチドメグサとナガエツルノゲイトウに着目し、分布特性や拡大要因を、水理諸量、河川構造物、河岸形状などの要因を含め明らかにした。また、高水敷掘削などの人為的な改変との関連性を踏まえ、具体的な対策を提示した。これらの結果は、生態学、応用生態工学、河川工学領域への学術的な貢献と技術的な貢献が期待でき、日本における生物多様性の保全に寄与するものである。
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