研究課題/領域番号 |
17K00651
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然共生システム
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
柿野 亘 北里大学, 獣医学部, 講師 (10623936)
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研究分担者 |
守山 拓弥 宇都宮大学, 農学部, 准教授 (70640126)
落合 博之 北里大学, 獣医学部, 講師 (90440156)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 管理放棄 / 里地里山 / 管理 / 水域生態系 / 変質 / 魚類 / 両生類 / 生息分布 / 地下水 / SVAP / カエル類 / 耕作放棄 / 越水 / 地下水位 / 除去法 / 生息環境評価 / 谷地形 / 生態系管理 |
研究成果の概要 |
管理放棄された水田に用水路を介して灌漑したところ、隣接する遊休林地の地下水位の上昇が認められ、水たまりが形成された。用水路からの供給がなくなると地下水位が低下し、カエル類の卵塊が確認された水たまりは消失した。以上から水路・水田生態系の劣化プロセスの一モデルが明らかになった。 湧水が流入する水田では、湿地化してドジョウの増殖が確認された。魚類の生息環境を評価できるSVAP評価から,管理放棄された本谷底面における本河川では、高い評価点が得られ、今後魚類の生息ポテンシャルが向上する可能性が指摘された。また、将来的な管理や活用において、中山間地域における管理に関わるソフト事業の可能性について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中山間地域における耕作放棄地の荒廃化が進行している問題に対して、かつて水田地帯であった様々な水域環境が劣化することで、水生生物の生息分布がどのように変化するのか、学術的には、同一の対象地を空間スケール別に整理された研究は極めて少ない。将来的に、中山間地域の水田・水路生態系が減少する中で本地域の生物多様性をどのように保全するのか対策を立案することは社会的意義がある。
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