研究課題/領域番号 |
17K00678
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境政策・環境社会システム
|
研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
笹尾 俊明 岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (90322958)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 循環経済 / 廃棄物処理 / 資源循環 / 計量経済分析 / ベルギー / 資源管理 / 循環型社会 |
研究成果の概要 |
循環経済への転換に向けた廃棄物と資源の統合的管理の方策と課題について、EU、特にベルギーの先進事例と日本の現状を元に明らかにした。廃棄物の資源・エネルギー利用の効率化のためには、マテリアルリサイクルと熱回収の目指すべきバランスを踏まえた分別収集品目の選択や自治体と民間業者の連携が必要であることを確認した。また古紙市場の時系列分析から、古紙価格や国内利用量・輸出量の決定要因を明らかにした。再生資源取引は様々な品目を包括的に扱うことで、収益変動を緩和できる可能性を示した。一方、容量ベースと比較した場合の重量ベースのごみ処理有料化による継続的な減量効果は、それほど大きくはないことも明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
廃棄物処理と資源管理の政策統合を進める上で、世界最高水準のリサイクル率を低コストで実現しながら、国内ではあまり紹介されることのないベルギーの事例に注目して、調査・分析を行った点は学術的・社会的意義が大きい。また動学的な分析により、従来手法がごみ処理有料化の効果を過大評価していた可能性を示したことは学術的に意義がある。リサイクルや熱回収を見据えた分別収集品目の選択や自治体と業者間の連携の必要性や、時系列分析により古紙の資源取引量や価格の決定要因を明らかにした点は、持続可能な廃棄物資源管理を進める上で社会的意義が大きい。
|