研究課題/領域番号 |
17K00696
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境政策・環境社会システム
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研究機関 | 高知工科大学 |
研究代表者 |
渡辺 菊眞 高知工科大学, システム工学群, 准教授 (40554697)
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研究分担者 |
楠瀬 慶太 高知工科大学, 地域連携機構, 客員研究員 (40791786)
高木 方隆 高知工科大学, システム工学群, 教授 (50251468)
古沢 浩 高知工科大学, 環境理工学群, 教授 (20282684)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 農村計画 / 空間構成 / 空間変遷 / 日本史学 / 民俗誌 / 環境測定 / ボクセルモデル / 農村形計画 / 民俗史 / 持続可能発展 / 環境創成 / 里山と里道 / 微気候測定 / 環境建築 |
研究成果の概要 |
里山は、古来から村落居住と密接に関わってきた。里山は資材・食料等の生活資源を提供してくれる場であった。しかし、戦後、棚田は耕作放棄され、次いで林業の場となり、それも放棄された。現在では急速な環境劣化が進行している。本研究は、高知県物部川流域の里山を対象とし、以下三つを目的とする。第一は里山環境の人為的遷移を文献調査、ヒアリング調査、現地調査をもとに明らかにすることである。第二は、里山実証フィールドで、人工林を伐採し、その跡地に、アグロフォレストリーを実践するとともに、環境変化を記録することである。第三は、上記の結果をGISモデルに統合し、日本の里山環境改善のための資料とすることである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
里山実証フィールドとその近隣集落において、近世文献に見る地名の一部を現地比定でき、さらには、里山環境の遷移についても現地調査と文献調査、ヒアリング調査の複合によって、近世から現在にかけての遷移を連続的にみるための手がかりを得た。また、物部川流域圏という大きな領域の家屋や寺社の配置特性を明らかすることで、里山における生活空間の特質を明らかにできた。工学的知見としては里山環境の計測手法や記録手法について、ボクセルモデルを筆頭に幾つか提示することができた。また、間伐材の伐採など、人為的介入実験により里山が豊かに機能していた時代の景観を一部復元でき、今後の計測にで、その価値を数値化する素地ができた。
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