研究課題/領域番号 |
17K00718
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
デザイン学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
長坂 一郎 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (10314501)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | デザイン論 / 使用 / ファッションデザイン |
研究成果の概要 |
本研究は、感じ、使うことが重要視されるファッションデザインを対象としたデザインの理論を提案し、感性と使用に基づくデザインの理論的基盤を構築することを目的としたものです。まず、最近提唱されている「デザイン思考」など、多くのデザイン理論についてのサーベイを行い、それらをファッションに適用するには、服を実際に「着る」という行為に注目すべきだという知見を得ました。続いて、心理学分野でフローズンエフェクトと呼ばれている現象を利用して、衣服を着て動く場面に基づいて評価実験を行った結果、人は服そのものよりも実際の使用場面見て衣服の評価をしている、という有益な知見を得ています。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年のデザイン思考の隆盛など設計一般が人間を中心としたものとなっていく中で、人工物の機能 を中心とした既存の工学的設計論を人間の感性・使用に基づく設計論に作り替えるところに特色があり、それを人工物の使用場面に基づいたデザイン理論を構築しようとしているところに特色があります。上述のデザイン実験などの結果によって、人の感性と使用を基盤としたデザイン理論の構築に展望が開けたことで、ファッションデザインなど人が感じ、 使うことを中心としたデザインの分野、および人とのインターフェースを多く持つ工学の各分野における人間中心主義設計の理論的基盤の実現に大きく貢献するものが得られたと考えています。
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