研究課題/領域番号 |
17K00722
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
デザイン学
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研究機関 | 札幌市立大学 |
研究代表者 |
福田 大年 札幌市立大学, デザイン学部, 講師 (50405700)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 参加型デザイン / 協創 / スケッチ / 相互学習 / 図的対話 / アイデア生成 / スケッチプロセスの記録 / 協創支援 / デザインプロセス / アイディア生成 / 知識マネジメント |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,筆者が開発した協創スケッチ法(クルクルスケッチ,とも呼ぶ)を,デジタル情報機器で実施するための利点と課題点を明らかにすることである.協創スケッチ法とは,紙とペンを用いたスケッチによって多人数で創造過程を表現し合うことで協創を実現する手法である. デジタル情報機器で実施するための利点と課題点を明らかにするためには,協創スケッチ法による協創の過程を理解することが重要だと考えた.そこで,協創スケッチ法を用いたワークショップを観察対象にして,参加者らが表現したスケッチと映像記録を組み合わせて分析を行ない,スケッチを介した協創の過程で発生した現象(協創現象)を定義することができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
協創スケッチ法は,特に,多人数の市民による協創の初期段階,つまり課題解決のための要件の協議,その要件を基にした課題解決アイデアの創出を主に支援する手法であり,参加者の多様な視点を活かした発想の高度化を支援する効果が期待される. 本研究の成果は,協創スケッチ法で発生する協創現象が定義できたことで,協創の過程が可視化され,スケッチを介した参加者らの相互学習の特徴を見出すことができたことである.この特徴によって,デジタル情報機器で実施するための利点と課題点を明らかにする糸口が見えたため,デジタル情報機器による遠隔での協創を伴う市民活動に寄与することが期待できる.
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