研究課題/領域番号 |
17K00725
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
デザイン学
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研究機関 | 甲南女子大学 |
研究代表者 |
高尾 俊介 甲南女子大学, 文学部, 講師 (40597887)
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研究分担者 |
蛭田 直 信州大学, 学術研究院教育学系, 助教 (80548230)
馬場 始三 倉敷芸術科学大学, 芸術学部, 教授 (60243359)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 情報デザイン / アーカイブ / コンテンツ / コミュニケーション / 工芸 |
研究成果の概要 |
本研究では、これまで重要視されていなかった工芸品における図案や下絵に着目して、そのデジタルアーカイブの方法と画像データベースの構築を行ってきた。主要な成果としては、有線七宝における図案の銀線描画の抽出方法の開発、及び、銀線描画と銀線描画のない図案を効率的に撮影してデジタルアーカイブ方法の開発、画像データベースと閲覧アプリケーションのプロトタイプと検証が挙げられる。画像データベースでは、これまで製造現場で使用されていていた検索、分類を検索ワードにすることに加えて、職人自身が感性的な検索が可能になるメタ情報を入力することで、図案を製造現場の様々なパートで活用ができる発展的な仕組みを実現した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、非破壊による有線七宝図案の銀線描画部分の抽出は他には見られない方法で学術的な意義がある。また、画像データベース製造現場の職人が自ら感性にもとづく情報を編集、活用できる仕組みは、他の工芸分野でも活用が期待できるため同様に学術的な意義がある。本研究により、七宝図案のオリジナルを保護しながら、図案のデジタル画像を現場の職人が画像データベースを通じて利活用できるようになり、製造現場で図案の画像データベースを商品開発や若手育成などに活用可能な環境を構築できた。これにより、後継者不足、人材不足などの問題で持続性が厳しい状況にある工芸分野の一助になると考えられ、社会的意義があると考える。
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