研究課題/領域番号 |
17K00770
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政・生活学一般
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研究機関 | 和洋女子大学 |
研究代表者 |
佐藤 宏子 和洋女子大学, 家政学部, 教授 (60165818)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 長期追跡研究 / 直系制家族 / 農村家族 / 世帯形成 / 世代更新 / モノグラフ / 農村直系制家族 / 追跡研究 / 直系家族 / 結婚コーホート / 世帯変動 / 結婚難 / 離家 / 帰家 / 居住歴 |
研究成果の概要 |
本研究では,1982年から2014年までの32年間に農村直系制家族に生じた世帯形成と世代更新の世代的変化を分析し、次の点を明らかにした。①近年はあとつぎのライフコースが多様化し、あとつぎのライフコースによって親世代のライフコースが決定される状況が生じている。②茶生産が衰退し、あとつぎの結婚難が深刻化する中で多くの農家が直系制家族を志向し続けたため、未婚のあとつぎが親世代と同居し続け世帯形成が停滞した。③これによって世帯形成の多様で複雑な動きは抑制され、一貫同居による世代更新はもとより、途中同居や中断同居、既婚子の「帰家」、他地域からの「呼び寄せ同居」による世代更新の可能性も減少した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢期に関する研究は、高齢社会を迎えて膨大な数に上っているが、その多くは都市家族研究、高齢者扶養・介護に関する研究である。それに対して本研究は、農業不振と後継者の結婚難に直面している中山間地域の茶生産農家における1980年代初頭から40年間の追跡研究である。また、本研究では日本を代表する茶生産地域における長期的な世帯変動を俯瞰できる4時点パネルデータを完成した。さらに、パネルデータを用いて結婚コーホート分析を行い、親世代や未婚のあとつぎが直系制家族を志向し続けたがゆえに世帯形成の多様な道筋が抑制され、世代更新の困難性が高まったという知見を明らかにした。
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