研究課題/領域番号 |
17K00786
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衣・住生活学
|
研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
安永 秀計 京都工芸繊維大学, 繊維学系, 准教授 (80241298)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 染色 / 染毛 / バイオベースマテリアル / 損傷度評価 / 光損傷抑制 / バイオリダクタント / 光染色 / 機能加工 / 毛髪損傷評価 / 毛髪光損傷 / 光損傷抑制法 / カテキン / 種子殻抽出物 / 毛髪 / 光損傷 / 損傷抑制 / 蛍光 / 毛髪の損傷 / 光劣化抑制 / 天然由来還元物質 / 光増感剤 / 繊維加工 |
研究成果の概要 |
本研究によって以下のことが明らかになった。 ①ベルベリン処理/蛍光発光法によって毛髪の損傷度の評価が可能で、毛髪の化学変化情報が得られる。②毛髪の光損傷はメラニン色素消失の脱色毛で進行し易く、高脱色毛ほど損傷が激しくなる。③損傷毛髪でもロスマリン酸・クルクミン・(+)-カテキン・L-システインの各水溶液で処理することで、光による劣化の進行を抑制でき、この効果には主に還元性が寄与している。④アブラヤシの搾油後の種子殻抽出物で羊毛・絹・綿・麻・ナイロンを染色加工可能。⑤ローズベンガル・メチレンブルー・ビタミンB2を組み合わせた処理後に(+)-カテキン水溶液中で光照射をすると、毛髪が染色される。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、バイオベースマテリアルを用いた毛髪の損傷評価評価法・光損傷抑制法・染色加工法・光染色法に関する基礎的知見が得られた。この成果は、作用が強い有害光線から生体・材料・製品を保護する技術や光の新しい活用法の実用化に寄与する。人が日常的に受けている可視光線を緩やかな染毛や染色に利用することは、光エネルギーの新しい有効活用と、化学・電気エネルギーの節約を導くといえる。 また本研究を通して、光に関連する生物由来物質固有の特性の一部が明らかにされた。この知見は、このような物質の生体での役割の理解の進展につながると考えられる。
|